1. ホーム
  2. バセドウ病の症状
  3. 性別・年齢別に見る症状

性別・年齢別に見る症状

バセドウ病の症状は実に多種多様です。
全身に症状が表れ、どの症状が強いかは人によってさまざまです。
症状からバセドウ病が原因と分かりにくく、
また他の病気と間違えやすいのも、この病気の難点でもありますが、
ここでは性別・年齢別に起こりやすい症状を見ていきます。

性別による症状の違い

バセドウ病の発症率は、女性が男性の4倍も多く、
「女性の病気」と言われることも多いのですが、男性にも十分起こり得る病気です。
女性が発症した場合と、男性が発症した場合とでは、
症状の種類や重さに違いが見られます。

男性は症状が重くなりやすい

これはどういう原因かは分かりませんが、
男性は女性よりもバセドウ病の治療が長引くケースが多いようです。

症状の種類で見ると、男性の場合は筋力低下と体重減少が起こりやすく、
また、男性特有の症状として、周期性四肢麻痺というものがあります。

これはいわゆる「金縛り」とも言える症状で、
両手両足の筋力が一時的に失われ、まったく動けなくなってしまうものです。

炭水化物を多めに摂取した翌朝、
目が覚めても体が動かずに起き上がれなくなる形で症状が表れるのが一般的です。

この症状が直接命に関わることは稀ですが、文字通り周期的に何度も起こるため、
繰り返し金縛りに遭うようならば、バセドウ病を疑いましょう。

女性は肥満と月経異常に注意

通常、バセドウ病で体重に変化が出るときは、
エネルギーの消費によって体重が減少するのが一般的です。

ただ女性の場合、甲状腺ホルモンが過剰になることによって食欲が異常に増し、
食べ過ぎて太ってしまうというケースもあります。
特に若い女性に多いようです。

そのほか、女性特有の症状としては、過少月経や無月経などがあります。
これらは更年期障害や女性ホルモンのバランスが崩れたときなども起こりますが、、
バセドウ病が原因のこともあります。

年齢による症状の違い

バセドウ病は年齢別に見ても、表れる症状に大きな違いがあります。
代表的な症状である、首の腫れ、眼球突出、動悸・息切れは、
若い年齢ほど起こりやすく、高齢者にはあまり起こらない傾向があります。

以下、子どもと高齢者の症状の特徴をピックアップしてみます。

子どもは行動面に特に注意

子どものバセドウ病発症率は非常に低いのですが、
もし発症した場合、特に顕著に症状が出るのは、
イライラする、集中力がない、落ち着きがないといった精神面 (行動面) です。

もともと子どもは、まだ他人の立場を考える知性が発達していないため、
バセドウ病によって、その自己中心的な姿勢に拍車がかかってしまうのです

勉強に集中できなくて成績が下がるだけでなく、
すぐに怒って友達とトラブルを起こしがちになったり、
授業中も静かにしていられなくて、すぐに立ち歩いて人としゃべったりなど、
問題行動が多く発生するようになります。

しかし、最大の問題は、このようなトラブルがバセドウ病に起因することに、
本人も周囲の大人もまったく気づかないことです。
そのため、反抗期や注意欠陥障害と誤解されて片付けられてしまうのです。

親や学校の先生など、子どもの教育に関わる人には、
バセドウ病の症状をよく理解しておく必要があると思います。

高齢者は症状が表れにくい

高齢者 (60歳以上) は前述の通り、首の腫れ、眼球突出、動悸・息切れといった、
目に見えて分かる症状が表れにくいという特徴があります。
甲状腺ホルモンが分泌されても、
老化のために体が反応を起こしにくいのが原因とされています。

しかし、高齢者であっても、バセドウ病で甲状腺ホルモンが多く分泌されれば、
エネルギーが消費され、体が疲れやすくなることは変わりません。

高齢者の場合は食欲が低下しやすく、若い人よりも体重の減少が多く見られます。
精神面ではイライラするよりは、
すっかり疲れてしまって無気力な状態になることが多いようです。

甲状腺ホルモンという元気を出すホルモンが増加するわりには、
このようなネガティブな症状が出やすいのが高齢者の特徴です。