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アイソトープ治療の注意点

アイソトープ治療で使う放射線の安全性は高く、
治療する過程で放射線の被害を受けるケースはまずありません。
ただし、危険がまったくない治療法なのかといえば、
決められた注意点は守らないと、(主に他人が) 不利益を被ることがあります。

ここではアイソトープ治療で特に重要な注意点を述べます。

妊娠中・授乳中の人は受けられない

アイソトープ治療で使う放射線ヨードは、
甲状腺以外の臓器や体内を傷つける心配はありません。

しかし、妊娠中の場合は胎児の甲状腺も破壊してしまうため、
この治療を適用することはできません。
また、授乳中の場合も、母乳に放射線ヨードが混入して出てくるため、
やはり乳児に放射線を浴びせて甲状腺を破壊してしまいます。

このような理由により、出産前後の女性には受けられない治療法です。

また、アイソトープ治療を受けた後の1年くらいの期間は、
甲状腺の機能が変動しやすくなっています。
そのため、アイソトープ治療を受けた後の1年間は妊娠を避けて下さい

治療中の留意事項

薬物療法に比べると体への負担が軽いアイソトープ治療ですが、
治療中は生活上の制限がいくつかあります。

治療前後の10日間はヨード摂取を控える

アイソトープ治療では放射線ヨードを体内に取り込むため、
通常の食事からヨードを摂取することは控えなければなりません。
これは通常のヨードが甲状腺に取り込まれると、
そのぶん放射線ヨードが取り込まれなくなって、治療効果が薄くなるからです。

放射線ヨードのカプセルを飲む前後の10日間は、
ワカメ、昆布、ひじきといった海藻類はもちろん、
ヨードを含んでいる可能性のあるものは制限する必要があります。

周囲の人の被爆を防ぐ

治療で体内に入った放射線ヨードは、自分の体は傷つけませんが、
汗や唾液、尿などに混じって排出されるため、周囲の人が被曝することがあります。

だからといって、しばらくは誰とも会ってはいけない、
人の体に一切触れてはいけないということではありませんが、
なるべく人との接触時間を短くするようにしなければなりません。

具体的には、治療後の数日間は次のようなことに注意しましょう。

周りの人に被曝させないために
友人と遊んだり、旅行に行ったりするのは避ける
子どもを抱っこしたり、添い寝するのは避ける
自分の唾液が付いた食べ物を人に食べさせない
抱擁や性交など、長時間の体の接触をしない
入浴は最後にして、必ず水を抜く
トイレ使用後は水を多めに流す
1人で寝る
人混み、混雑した電車やバスなどを避ける