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放射性ヨードの安全性

アイソトープ治療において、多くの人が気にかかるのは、
放射線を使用するという点でしょう。
特に東日本大震災の原発事故以来、放射線に対しては敏感になる人が増え、
「放射線を含む」と聞くと、それだけで近づきがたくなってしまうかもしれません。

放射性物質を体内に取り込むと聞けば、
不安を感じたとしても、それは当然のことだと思います。

ただ、アイソトープ治療は、海外ではすでに50年以上の歴史があり、
とても高い安全性があるということで、アメリカでは圧倒的に主流になっています。

甲状腺がんなどが発生した例はない

放射線による治療というと、人間ドックのような装置を使って、
体に放射線を当てるような治療を想像されるかもしれませんが、
アイソトープ治療はそのようなものとはまったく異なります。

放射性ヨードのカプセルを水で飲むだけですので、
薬物治療と何ら変わりません。
飲んだヨードが弱い放射線を放ち、甲状腺の細胞を破壊するという原理です。
その放射線が甲状腺以外の臓器に悪影響を与える危険もなく、
極めて高い安全性を誇る治療です。

放射性ヨードを使ってバセドウ病を治療する方法は、
1941年にアメリカで始まりました。
最初は試験的に治療が始まったのですが、
特に安全面で問題になることはなかったため、
その後は世界中で多くのバセドウ病患者が、
アイソトープ治療を受けるようになったのです。

歴史もかなり古いアイソトープ治療ですが、
ヨードの放射線によって白血病や甲状腺がんを引き起こした例はなく、
実際の治療実績からも、アイソトープ治療は極めて安全だと言うことができます。

アイソトープ治療は薬を服用するだけなので、手術のように傷痕が残ることはなく、
甲状腺の腫れも確実に治まります。
大きくなってしまった首の表面を一刻も早く治したい人にもおすすめです。

現在、アメリカでは、バセドウ病患者の9割近くがアイソトープ治療を受けています。
それくらいメジャーな治療法なのですが、日本では法規制が厳しいためか、
そこまで一般的ではないようです。
日本でも、1998年からは500メガベクレルまでの放射線量ならば、
専門医療機関の外来でも治療ができるようになりました。