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3種類の治療法

現在確立されているバセドウ病の治療法は、
薬物療法、アイソトープ治療、手術療法の3種類です。
それぞれどういう方法でバセドウ病に対処するのか、
長所と短所、適している人はどういう人なのかを説明します。

各治療法の特徴

バセドウ病の治療は、1950年代はほとんどが手術療法でしたが、
1980年代頃から薬物治療が主流になり、
現在は手術は1割程度、ほとんどの人が薬物治療を選択するようになりました。

ただし、3種類の治療法には、それぞれ長所と短所があります。
現在の症状と生活環境などを考え、
自分に最も適している治療法を選択することが大切です。

薬物治療

抗甲状腺薬を服用して、甲状腺ホルモンの分泌を抑える方法です。
薬を飲むだけの治療法のため、基本的に年齢や生活状況などを問わず、
誰にでも行える療法と言えます。
現在、バセドウ病の患者の8割以上が、この薬物治療を選択しています。

自宅でできる最も簡単な治療法ですが、長期間 (数年) 薬を飲まなければならず、
副作用にも耐えなければなりません。
再発のリスクが高いのも難点です。

アイソトープ治療

放射性ヨードを服用し、過剰になった甲状腺細胞を攻撃して破壊する方法です。
「放射性」という言葉が危険なイメージに思えるかもしれませんが、
攻撃の対象になるのは過剰な甲状腺細胞だけであり、
他の部位が被爆することはないため、発がんの心配などはまったくありません。

痛みも副作用もなく、治療期間も薬物治療よりは短い優れた方法ですが、
妊娠中や授乳中の人には行えず、実施できる病院も限られています。

手術療法

甲状腺を切除して、甲状腺ホルモンの分泌を完全にストップさせる方法です。
再発のリスクがなく、即時にバセドウ病を完治させることができます。
薬物治療の副作用に耐えられず、アイソトープ治療もできない人は、
手術も選択肢のひとつとなるでしょう。

ただし、手術後は甲状腺機能低下症になるため、
甲状腺ホルモン薬 (副作用なし) の投与が必要になります。