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甲状腺とは?

バセドウ病は甲状腺の機能が異常に高まってしまう病気です。
では、甲状腺とはどんな役割をもった臓器なのか。
甲状腺という名前は聞いたことがあるけれど、
具体的な機能を知らない人は多いと思います。

ここでは甲状腺の役割について説明しています。

甲状腺はどこにあるの?

まず甲状腺はどこにあって、どんな形をしているのかを、
図で示してみましょう。

上の図の中央、ピンク色のチョウのような形をした部分が甲状腺です。
のど仏のすぐ下、鎖骨よりは少し上の位置にあります。

首の前側にあり、大きさも縦4センチ、横2.5センチくらいあるのですが、
弾力性に富んでいるため、指で首を掴んでみても、
「ここに甲状腺があるな」と感じることはできないでしょう。

ただ、バセドウ病などで甲状腺が腫れて大きくなる症状が出ると、
首の表面も盛り上がってくるため、甲状腺の形が目に見えて分かるようになります。

甲状腺ホルモンを分泌する臓器

首の中心部という、極めて重要な位置にある甲状腺ですが、
どんな役割を持っているのでしょうか。

甲状腺とはその名の通り、甲状腺ホルモンを作って全身に分泌する臓器です。

ホルモンを分泌する臓器は他にもありますね。
精巣ならば男性ホルモンを分泌し、
卵巣ならば女性ホルモンを分泌します。
脳下垂体は副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなど、
多種類のホルモンを分泌します。
このようにホルモンを生成・分泌する臓器を内分泌臓器と言います。
甲状腺も内分泌臓器のひとつです。

甲状腺ホルモンの原料は「ヨード」

甲状腺ホルモンを作るときに、原料となる物質があります。
それがヨードです。

日本語で言えば「ヨウ素」のことであり、デンプンと反応して青紫色になるものですが、
ミネラルとしてのヨードは人間の体にとって必須の栄養素です。
主に昆布やワカメなどの海草類に多く含まれています。

ヨードが不足すると甲状腺ホルモンが分泌されなくなり、
疲れやすい、精神的に元気がなくなるといった症状が出てきます。

バセドウ病はヨードが不足して起こる病気でもなければ、
ヨードが過剰になって起こる病気でもありません。
ただ、バセドウ病の主要な治療法のひとつであるアイソトープ治療では、
放射性のヨードを甲状腺に送り込み、過剰になった甲状腺細胞を破壊します。

甲状腺の機能にはヨードが深く関係していることを覚えておいて下さい。