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自己免疫疾患とは?

バセドウ病という名前は、ドイツのカール・フォン・バセドウ医師に由来します。
19世紀、バセドウ医師が有力な論文を発表したということで、
この名前が付けられたのですが、病名からはどんな病気か、
まったく見当が付きませんね。

バセドウ病は、一言で言えば甲状腺の自己免疫疾患の一種です。

免疫とは?

まず、免疫ということから説明しましょう。

皆さんもご存知だと思いますが、私たちの身の回りには、
有害な細菌やウイルスが無数に存在します。
冬になるとインフルエンザウイルスへの注意が呼びかけられますが、
季節を問わず、私たちの体の中には、常に有害物質が入り込んでいるのです。

免疫とは、そのような外敵から体を守る機能です。
体内に細菌やウイルスが侵入すれば、体内で「抗体」を作り、
それらの侵入者を攻撃して排除しようとします。

免疫という防御システムがあるからこそ、
私たちは有害な細菌やウイルスに囲まれていながらも健康を保てるわけです。

免疫が自分自身を攻撃してしまうことがある

そのような素晴らしい、必要不可欠な機能を持った免疫ですが、
何らかの原因で、それが異常な方向に働いてしまうことがあります。

本来、免疫は有害な細菌やウイルスだけを選んで攻撃するものですが、
自己免疫疾患になると、自分の体の一部も外敵と認識してしまい、
自分自身を攻撃するように抗体を作ってしまうのです

バセドウ病以外で身近な例を挙げると、関節リウマチがあります。
これは免疫が関節骨膜を外敵と見なして攻撃し、
手や足が変形してしまう自己免疫疾患です。

バセドウ病の場合は、免疫が甲状腺刺激ホルモン (TSH) 受容体を攻撃します。

免疫は体が自然に反応して動くシステムですから、
「自分自身を攻撃するな」と思っても、コントロールのしようがありません。

自己免疫疾患は、自分の体がそうさせているにもかからわず、
自分の意志ではどうにもならないという、非常に歯がゆい病気なのです。