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甲状腺ホルモンの役割

バセドウ病は甲状腺機能亢進症、
つまり甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまう病気です。

では、甲状腺ホルモンとはどんな役割がホルモンなのか。
それが過剰になったり不足したりすると、どんな弊害が出てくるのかを説明します。

全身の調子を司る甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンは、体内のたんぱく質、炭水化物、ビタミンなどの栄養素が
効率よく使われるように働きかけるホルモンです。

また、たんぱく質の合成を促して新陳代謝を活発にし、
体のあらゆる部分のエネルギーを正常に保つ役割も持っています。
熱を作って体温を保ったり、
交感神経を活発にしてやる気や集中力を作ったりもします。

体の総合的な調子を整えているホルモンと言ってよいでしょう。
体内のほとんどの臓器の働きは、甲状腺ホルモンによって支えられています。

甲状腺ホルモンは、体の細胞や組織の成長にも深く関係し、
特に新生児の脳の発達や子どもの成長においては、
非常に重要な役割を担います。

胎児期や乳児期、幼児期に甲状腺ホルモンが不足すると、
知能・身体ともに発育が遅れ、
その後の学校生活・社会生活に重大な障害を及ぼすことが考えられます。

甲状腺ホルモンは、私たちが人間らしく生活していく上で、
極めて重要な働きを持つホルモンなのです。

甲状腺ホルモンが不足または過剰になると……?

甲状腺ホルモンは体の動きを活発にして、元気を作り出すホルモンです。
その分泌が過不足なく、バランス良く保たれることによって、
私たちは安定した体調と精神状態を保つことができるのです。

それゆえ、甲状腺ホルモンの分泌が正常でなくなると、
体のさまざまな部分に多種多様な弊害が出てきます。
その数例を、甲状腺ホルモンが不足した場合と過剰な場合に分けて紹介しましょう。

甲状腺ホルモンが不足した場合

体のエネルギーとなる要素が作られにくくなるため、ネガティブな症状が出てきます。
具体的には、熱が作られなくなって体温が下がったり、
交感神経が鈍くなって脈が遅くなり、体が疲れやすくなったりします。

甲状腺ホルモンが過剰になった場合

体に必要以上に頑張ってしまい、ポジティブな症状が出てきます。
といっても、決してプラス思考になるといったことではなく、
熱が過剰に作られて体温が高くなったり、
新陳代謝や排泄機能が高まりすぎて、汗が多く出たり、排便回数が増えたりします。
また、気持ちが高ぶって落ち着きがなくなり、すぐにイライラする、
息切れや動悸といった症状も出てきます。

バセドウ病は甲状腺機能亢進症 (甲状腺ホルモンが過剰になる病気) ですから、
上記のような症状が多く表れます。