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バセドウ病の原因

バセドウ病はTSH受容体が免疫によって攻撃されてしまう自己免疫疾患です。
では、このような自己免疫疾患はなぜ起こるのか。
その根本的な原因について考えてみたいと思います。

原因として有力なのは「遺伝」

バセドウ病の根本原因については、まだ研究途上であり、
解明されているものではありません。
つまり、バセドウ病は自己免疫疾患であることは分かっていても、
その自己免疫疾患が起こる原因は、まだ分かっていないということです。

その中でひとつだけ有力な説があり、それは遺伝が関係しているということです。

甲状腺の病気になりやすい遺伝子がある

具体的には HLA-BW35、HLA-DR5 のいずれかの遺伝子を持つ人に、
バセドウ病は発生しやすいということが分かっています。
HLA (Human Leukocyte Antigen = ヒト白血球型抗原) とは、
簡単に言えば、白血球の型を決める遺伝子のことです。

HLA は非常に複雑な配列をした遺伝子なので、
一卵性双生児でもないかぎり、一致することはまずありません。

そのためか、バセドウ病の人の親類にもバセドウ病患者がいる確率は、
調査では17%程度となっています。
ただ、それでも赤の他人よりは発症率がずっと高いため、
遺伝的な要因がある可能性は高いと言えます。

また、遺伝子の配列が同じ一卵性双生児の場合は、
片方がバセドウ病を発症すると、もう片方も約35%の確率で発症すると言われます。
これも条件の割には低い確率ですが、
遺伝が関わることを示すにはかなり有力な証拠と言えるでしょう。

遺伝ばかりを気にしないこと

ただ、間違っても遺伝だけがバセドウ病の原因でないことは明らかです。
バセドウ病そのものが遺伝して、
生まれたときからバセドウ病になることが確定しているということはありません。

バセドウ病は免疫に異常が起こる病気ですから、
花粉症や各種アレルギーになりやすい人は、もともと免疫に狂いが生じやすく、
バセドウ病にもかかりやすいという可能性もあります。

ストレスや生活環境、生活習慣は免疫に大きく関わる要素ですから、
バセドウ病が不安な人は、そこから改善していくのがよいでしょう。